2017年9月23日(Sat)

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目的のないことに意味を見出す日。今日は気ままに過ごそう。目的のないなかに、大きな目的が潜んでいる。

植物が繋ぐ世界 Ⅱ(3)「木蓮 ~慈悲と愛とを語る者~」


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ちょうど今、寒さの中で大きなつぼみを膨らませつつある木蓮。

白なら白木蓮(ハクモクレン)。

紫なら紫木蓮(シモクレン)。

ほんのりピンクは、更紗木蓮(サラサモクレン)。

蓮に似ていることから「木蓮」と記し、でも蘭にも似ているよねということで「木蘭」とも記す。

属名 「マグノリア」 原産国:中国

学名 「Magnolia quinquepeta 「Magnolia Liliflora」

quinquepetaとは “五枚の花弁” の意味なので(※1)、やっぱり蘭に似ているのでしょうか。

ともあれ個人的な趣向ではありますが、官能的なまでに香しい香りを放つあまりにも美しすぎるこの花を、ここでは木蓮と記すことにいたしましょう。

 

「慈悲」「高潔な心」「自然の愛」「持続性」

 

木蓮の花言葉には、花そのもの在り方とスピリッツが表されている。

花の慈悲には見返りという概念がなく、ただひたすら愛を与えてくれる。

この「慈悲」は「博愛」と同義の状態をいい、これらはどこまでを貫くべきなのか、

ときにはその「愛」が崩れてしまいそうな困難に直面してもなお、許し与えるべきなのか。

まるで絵空事のように美しく悩ましい正義が、本当に世界を平和にするのかと、

深く考えずには居られないときにこそ、木蓮は堂々その意を貫けと花開く。

 

長らくあった固いコブシがようやく開いたかと思うと、3日ほどではらはらと散ってしまう。

全ての花先は不思議なほどに北を目指すため、コンパスプラントの異名を持つ。

皆で同じ方向に向かおうじゃないかという、全宇宙的な揺らぎない愛の姿見本。

伝わらないかもしれないけれど、いつか伝わることを信じてまた世代を超える。

 

さて、薬としての木蓮はどうでしょうか。

木蓮が花開く3月〜4月末に、一斉に飛び立ち始める花粉たち!

このカップリング、偶然なんかではありません。

 

薬学名を「辛夷(しんい)」。(※3)

効能は、鼻炎や蓄膿症。鼻詰まり、頭痛などの風邪の症状。

漢方で「辛」とは、体を温め、熱を発散する作用があるものを指し、

文字通り、発散作用と排膿作用そして花粉症などの抗アレルギー作用に長けている。

つぼみを日干しにして粉末にしたものを、症状により他の漢方と合わせて服用する。

慢性副鼻腔炎、蓄膿症改善の名薬に「辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)」がある。(※2)

 

2月中旬。

思わぬ寒波で風邪を拾ったかたも、多くいらっしゃるのではないでしょうか。

同時に早くも花粉をキャッチしてしまったかたも、少なくないのではないでしょうか。

その植物がその時期に、育ち顔を出すにはやっぱり必ず訳がある。

 

 

植物は春夏秋冬、私達のからだにぴったり寄り添う魔法の杖。

香しきかな、美しきかな。

その能力をしれっと隠し、先ずは華麗な姿で我々の心を暖かくしてくれる。

そんな無条件の慈悲と愛情を、ほんの少し意識して真似してみるだけで、

地球上の全てはもっと優しく美しくし生きていくことが可能なのではないでしょうか。

 

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(※1)実際には、花弁6枚+額3枚の構成で、9枚に見える。

(※2)辛夷清肺湯(しんいせいはいとう) 【花粉症などのアレルギーにより長引く鼻詰まりによる蓄膿症に効く漢方の名薬。右記の9種類の漢方が配合されているものが主流。<辛夷(しんい)/枇杷葉(びわよう)/升麻(しょうま)/知母(ちも)/麦門冬(ばくもんどう)/百合(びゃくごう)/石膏(せっこう)/黄芩(おうごん)/山梔子(さんしし)>】

参考:http://kusuri-jouhou.com/crude/shiniseihai.html

 

(※3)薬学名「辛夷(しんい)」。日本語読み「辛夷(コブシ) 学名:Magnolia kobus」。

 

【コラム・いけばな・写真】赤木マキ

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赤木マキ(華道家/DJ)

華道家元池坊 いけばな正教授

1997年よりいけばなを学び、2003年より個人創作発表を開始。

都内クラブをベースとしたパフォーマンス、企業レセプション装花等を経て、植物関連等のコラムを執筆。花と植物そのものの計り知れないエネルギーを敬い、人と植物と宇宙の関係性を研究する。akg+、makiAKAGIの名義にてDJ・音楽活動を行い、いけばな・音楽ともにその可能性の拡張と概念の更新を理念としている。http://akagimaki.x0.com

 

 

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