2017年10月19日(Thu)

今日の運勢
(1位:みずがめ座)


すべて見る

今月の運勢
(1位:てんびん座)


すべて見る

旧暦:三十日

葉月

次の新月は7月4日です

月星座:てんびん座

マヤ暦:KIN149 / 黄色い 倍音の 人
心のデトックスをする日。心の不純物は、敢えて表に出してみることで、浄化さていきます。隠さず向き合いましょう。

植物が繋ぐ世界 Ⅲ(4)「えのころ草 ~始祖として見つめる世界~」


OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

えのころ草(エノコログサ)、ってご存知です?

猫じゃらしって呼ばれている、何処にでも生える雑草なのですけれど。

子供にとっては遊びの相棒のような存在であり、夏に涼やかに軽やかに、日を透かす針状の穂が美しい、雑草。

ここ近年は自然調生け花への用途もあり、個人的には大好きな植物のひとつでありながら、一般的には摘んできて居間に飾ることは希な植物。

しかしながらも人々や、また猫や小鳥の心を掴み、地味に愛され続けるこの植物には、深い歴史が秘められている。

 

 「エノコログサ」英名:green bristlegrass 和名:猫じゃらし・狗尾草

被子植物 単子葉類 イネ科 キビ亜科 エノコログサ属

 

名前の由来はまたも中国から。

漢字では「狗尾草」と書き、中国では「犬っころ」の意味。

これより《犬ころ草》と呼ばれ、かの茶人も以下のように一句詠んでいる。

 

~よい秋や犬ころ草もころころと~ 小林一茶

 

そのうち適当になまって《エノコログサ》。

 

朝鮮を経て日本へ渡来し、縄文時代後期には栽培が始まったとされるこの草は、イネ科キビ亜科とあるように穀物の範疇でもあり、米に替わって私達ご先祖様の主食としてメジャーであった「粟」の原種。種子の詰まった比較的大きなエノコログサをベースに、種子だけがぎっしり穂に付く「粟」に改良、主に米の流通が及ばない地域や食糧難の時代に活躍した。

今でも実際に食用できるので、炒ったり揚げたりと、食用を試す人もあり、そのお味は、炒れば香ばしくポップコーンのようで美味しいということ。興味のある方はお試しあれ。ただしできれば犬や猫の散歩道に生息するエノコログサは避けていただいたほうが無難かと存じます。

 

ところでエノコログサは単子葉類(※1)としてもほぼ原始に近く、それより先輩の被子植物(※2)の原始も、こちらもあまり飾られないお馴染みのドクダミ草。

それらの形状はほぼ今も昔も変わりなく、この永年を生き抜いてきた。

 

初夏より盛るエノコログサ。同時にお洒落を身にまとう紫の穂のアキノエノコログサ。秋に向けて黄金色に輝くキンエノコログサ。秋になればピンと張っていた尾を垂らし、憂い溢れた姿となる愛らしき雑草。

どこにでもある草。

気にもならない存在。

けれど永きに渡り、私達人間の命を繋ぎ、支え、見守ってきてくれた命の仲間。

各地のお盆をまたぐこの時期に、植物の始祖として彼等を見つめ、想いを寄せてみませんか。

草、木、花、水、空、海、山、虫、鳥・・・

最も自分に身近な自然を改めて見つめ、それらの永き歳を考えたとき、この世界を形成し我々霊長類をじっくりと育んできてくれた様々な空気のような存在達に、感謝の気持ちが溢れてくるのではないでしょうか。

 

 

(※1)単子葉類

原始的被子植物(葉がないもの)から進化し、発芽に葉が一枚ずつでるものが単子葉植物(稲・竹・ユリなど)。さらに進化して発芽の際に葉が二枚ずつでるものが真正双葉葉類(朝顔・豆類・バラなど)。

 

(※2)被子植物

種のある植物で、主に花びらのある花を咲かせて風や虫・鳥などに受粉を手伝って貰えるタイプ。ドクダミの花の白い部分は花びらでは無くガクであり、原始的裸子植物のひとつ。

 

(※)参考wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/エノコログサ

 

(※)参考 エノコログサ属(Setaria)の植物について

http://www.syngenta.co.jp/cp/columns/view/?column_id=81

 

***************************

【コラム・いけばな】赤木マキ

makiAKAGI_akg+_1_201401_500_72

赤木マキ(華道家/DJ)

華道家元池坊 いけばな正教授

1997年よりいけばなを学び、2003年より個人創作発表を開始。

都内クラブをベースとしたパフォーマンス、企業レセプション装花等を経て、植物関連等のコラムを執筆。花と植物そのものの計り知れないエネルギーを敬い、人と植物と宇宙の関係性を研究する。akg+、makiAKAGIの名義にてDJ・音楽活動を行い、いけばな・音楽ともにその可能性の拡張と概念の更新を理念としている。http://akagimaki.x0.com

写真:井田宗秀 http://ida.viewbook.com

サブコンテンツ

TOPへ