前回は、鋭い感性の「天胡星」(てんこせい)について解説しました。今回は、「死後の世界」を象徴する「天極星(てんきょくせい)」の、現世の欲から解き放たれた無欲さと、水のように柔軟な生き方に迫ります。
◇「天極星」ってどんな星?
天極星は、十二大従星の中で最もエネルギーが弱い星です。これは、肉体から魂が離れ、現世の欲から解き放たれた「死人の時代」を表しています。
天極星における「死人」という表現は、実際の状態を意味しているのではありません。これは、「現世の欲から完全に解き放たれた状態」を象徴的に示しています。
・肉体(現世)の欲:お金、名誉、競争心、執着、損得勘定など
・魂の状態:肉体の縛りから自由になり、無欲で清らかな状態
つまり、天極星を持つ人は、魂レベルで現世の執着から自由な人、という意味合いで捉えることができます。最大の特徴は、「無欲」と「柔軟性」。損得勘定を考えず、水の流れのように自然に生きます。欲がないがゆえに、どんな環境や人にも無理なく馴染むことができる、強靭な精神力を持っています。
◇「天極星」の人はどんな性格の持ち主?
天極星を持つ人は、その「無欲」の特性から、以下のような達観した性格を持ちます。
水のように柔軟で流されやすい:
自分の主張やポリシーを強く表に出すことはせず、周りの環境や人に合わせて柔軟に生きます。このため、「お人好し」「ポリシーがない」と見られることもありますが、本人は自然体でいるだけです。
無欲で損得勘定がない:
現世の欲望や愛憎といったものに執着しません。損得を考えずに行動するため、周りからは「達観している」「悟っている」かのように見えることがあります。
鋭い感覚と霊感的な要素:
純粋で感性が鋭く、直感や霊感的な能力を持っている人もいるでしょう。見返りを求めない優しさで人に接し、分け隔てなく誰とでも付き合います。
溜め込みやすい一面:
普段は揉め事を避けて流されがちで、不満や怒りを内に溜め込んでしまう傾向があります。限界を超えると、急に今までの環境をリセットしたくなることがあります。
◇「天極星」の人の恋愛傾向は?
恋愛においても流されやすく、相手の環境に左右されやすい傾向があります。
フットワークは軽いが、流されやすい:
物腰が柔らかく、誘われれば集まりにすぐ参加し、告白されれば付き合うなど、恋愛に能動的ではないのが特徴です。特に好みのタイプもなく、その時々で「好きになった人が好き」という傾向。
結婚も流されて決まる:
結婚に対してもこだわりや強い意思を持たず、恋人から強くせがまれて結婚に至ることが多くあります。
相手に合わせる優しさ:
相手の気持ちを察して合わせるのが上手で、お人好しなため、頼られたり縋られたりすると長期的な付き合いを続ける傾向があります。ただし、心の中では相手の「黒い部分」を冷静に見極めています。
◇「天極星」の人の仕事運・向いている仕事は?
「精神性」や「柔軟性」を活かせる仕事が適職です。現実的な仕事や計算が必要な仕事は苦手です。
精神分野・芸術関係:
鋭い感性を活かせる、芸術家、音楽家、スピリチュアルな仕事、カウンセラーなど。
奉仕的・人を癒す仕事:
欲望から解き放たれた無欲さが、人のためになる医療関係、介護職、福祉関係などで活かされます。
流動的・変化が多い仕事:
どんな環境にも馴染める柔軟性があるので、転勤が多い仕事や、変化の激しい分野でも適応できます。
◇人生における「天極星」の影響(場所別)
天極星が人体図のどこにあるかで、その性質が現れる人生の時期が変わります。
◎初年期(0歳~22歳頃)
素直で従順な子ども。揉め事を回避し、親や周りからの助けを得やすく、可愛がられる子ども時代を過ごします。
◎中年期(23~60歳頃)
運気の浮き沈みが激しい傾向。人生の途中で大きな運気の落ち込みを経験することがありますが、その困難が精神的な糧となり、その後は運気が上昇します。生き方がガラッと変わる経験をしやすいです。
◎晩年期(60歳頃~)
穏やかで無欲な老後。人に執着せず、自然の流れに身を任せた生き方となります。後になって「本当に良い人だった」と周りから惜しまれるような人徳を持ちます。
◇天極星が2つある人は?
天極星が2つ以上ある場合、その流されやすさが極端に強まります。「自分」という軸を意識的に持たないと、周囲の意見や環境に振り回され、自分の本意ではない人生を送ってしまうことがあります。しかし、その無欲で柔軟な精神性を、特定の目標や奉仕的な活動に集中させることができれば、現実を超えた大きな成果を上げることができます。
天極星を持つあなたは、「現世の欲から解き放たれ、柔軟に生きる賢者」です。自分の意志を強く主張しなくても、その存在自体が純粋さを放っています。流されやすい性質を理解し、付き合う人や環境を意識的に選ぶことが、あなたの人生をさらに安定させ、人徳を高める鍵となるでしょう。












