算命学では、人の生まれ持った性格や才能、運命を読み解くために「十大主星（じゅうだいしゅせい）」という10種類の星を使います。十大主星というのは、人間が生まれ持っているとされる、守備・伝達・引力・攻撃・習得の「5つの本能」に「陰陽」を掛け合わせることで導き出される10種類の星のことです。
牽牛星（けんぎゅうせい）は、その中でも「攻撃本能（陰）」の星に分類されます。これは、車騎星（陽）が肉体的な行動力で目標を達成するのに対し、牽牛星は「社会的な地位」や「名誉」といった知的な武器を使い、競争に打ち勝とうとするエネルギーを象徴しています。
もし、あなたの主星（しゅせい）に「牽牛星」が入っているなら、周りの方から「真面目で几帳面だね」「品がある」「常に冷静で頼りになる」と言われることが多いのではないでしょうか？常に礼儀正しく、自分の役割を完璧に果たそうとする姿勢は、周囲からの厚い信頼を得て、それにふさわしい地位を引き寄せる原動力となります。
◇『牽牛星』を活かして運命を拓くヒント
あなたの牽牛星の魅力をさらに輝かせる鍵は、「名誉と組織」という舞台で、真面目に努力を続けることです。
・出世や昇進を目指す・・・フリーランスよりも、大きな組織に所属し、高い地位を目指すことであなたの力が最大になります。肩書きや役職は、あなたにとって大きな原動力となります。
・「きちんとした自分」を演出する・・・あなたの服装、言葉遣い、姿勢といった外見は、あなたの信頼度を上げます。人前に出る自分をいつも磨きましょう。
・細かさにこだわりすぎない柔軟性も大切・・・完璧を目指すあまり、自分を追い詰めてしまうことがあります。ときには、信頼できる仲間に頼り、「完璧でなくても大丈夫」と自分に許可を出す柔軟さも持ちましょう。
◇向いている職業
・公務員（官僚、行政職）
社会的な信用と安定した地位があり、あなたの真面目さと責任感が強く活かせます。
・大企業の総合職（管理部門）
組織内で出世コースに乗ることで、あなたのモチベーションが上がり、組織に貢献しようとする力が強くなります。
・教育機関、研究機関（大学教授など）
学問的な地位や称号が重視される環境は、あなたのプライドを満たし、知的な努力を促します。
・経理・財務・監査
数字を正確に扱い、組織の規律を守る役割は、あなたの几帳面さが光る仕事です。
・法務・コンプライアンス
ルールや法律を遵守し、組織の信用を守る役割は、あなたの堅実な守りの本能に合致します。
・秘書、士業（弁護士、会計士など）
高い品格と正確な実務処理能力が求められるため、あなたの礼儀正しさと責任感が活かせます。
・金融機関（銀行、証券）
個人の信用が何よりも重要であり、あなたの真面目さや落ち着きが信頼感を与えます。
・老舗や伝統企業の経営者
代々受け継がれた名誉や信用を守り、維持・発展させる役割に適性があります。
◇牽牛星が人間関係で意識すること
牽牛星を持つ人は、高い責任感と品格ある態度で、周囲から一目置かれる存在です。組織の中で信頼を築き、正しい道を示すあなたの姿は、多くの人から尊敬されています。しかし、その完璧主義と高いプライドゆえに、「堅苦しい」「本音が見えない」と思われ、周囲との間に心の壁を作ってしまうことがあるかもしれません。あなたの魅力をさらに深め、より親密な人間関係を築くために、いくつか意識してみましょう。
・「弱みを見せる」ことが最高の武器になる
常に完璧であろうとする姿勢は素晴らしいですが、それが「見栄」となり、人を遠ざけてしまうことがあります。誰もがミスをすることを理解し、ときには素直に弱みや悩みを打ち明ける勇気を持ちましょう。あなたの人間的な部分を見せることで、周囲は親近感を覚え、より深い信頼関係が生まれます。
・「ルール」より「人の気持ち」を優先する瞬間を作る
あなたは秩序やルールを重んじますが、人間関係では正論だけでは解決しないことがあります。規律も大切ですが、ときには「融通」を利かせる柔軟さを持ちましょう。「すべて正しい必要はない」と肩の力を抜くことで、あなた自身も周りの人も楽になります。
・「優雅さ」を少し緩めて心を開く
あなたの礼儀正しい態度は品格を保ちますが、それが心の壁となって、相手に「近寄りがたい」と感じさせてしまうことがあります。形式的な挨拶だけでなく、相手の個性や感情に興味を示す言葉をかけましょう。組織外やプライベートな場では、肩書きを外し、ざっくばらんに会話を楽しむ姿勢が、心の距離を一気に縮めます。
あなたの「品格」と「責任感」は、誰にも真似できない強みです。
「完璧な自分」を手放し、「ありのままの自分」を少し見せることで、あなたはさらに人望を集め、組織の中でも、プライベートでも輝く存在となれるでしょう。
