21日参りは、禊(みそぎ)から。  ~願いを叶える、参拝作法~

『21日参り』というのをご存知ですか?

 

21日参りとは、簡単に言うと、願いを叶えるため、21日間一日も欠かさず、お参りを続けることを言います。よく耳にする、「お百度参り」も100日間欠かさずにお参りをすることです。(簡略化され、現在のお百度参りの場合は一日に百回お参りをすることを指すことも。百度石と呼ばれる標石があり、そこに100枚硬貨や棒などをおいて百回を数えます。)

 

 

そして、途中で1日でも途切れてしまえば、また最初からやり直しなので、なかなか難しいこともあるでしょう。

 

 

さて、その21日参りですが、願い事をする前に、まずは、自分の好きな神社や有名な神社というくくりではなく、自分の住んでいる場所をお守りする神様【=氏神(うじがみ)※】様や、自分が生まれた土地をお守りする神様【=産土神(うぶすながみ)】様とつながり、しっかりとご自身を清め【禊をして】から、お願い事をするのがよいでしょう。

※氏神さまとは、もともとは、氏姓を同じくする(血縁関係にある)一族【=氏族】に関わりの深い神様のことをそう呼んでいたのですが、時代とともに意味が変化していき、現在は「住んでいる土地の神様」を氏神様といわれています。

 

もちろん、ご自身がご利益で気になる、またはお好きな神社には、そこでの21日参りも含め、その後に参拝するのも◎。

そして、21日参りをする前もした後も、日ごろの行いで感謝の気持ちを忘れず、よき行いが大事です。願い事の努力もかわらずしていきましょう。ただ、参拝後は強力な味方がついてくれていると嬉しくなりそうですね。

 

~~【21日参りの作法】~~

 

基本的に、神社さんの参拝方法と変わりはありません。

参拝は、簡単に言えば神様のお住まい、お家にお伺いすること。なので、友人のお宅へお邪魔するときと一緒で失礼があってはいけません。自分の家で勝手にいろいろされたら嫌なように、マナーを守って参拝しましょう。建てられているもの、植わっている草木、敷かれている砂利や砂、全て神様のお住まいのものです。汚したり、乱暴に扱ってはNG! もちろん、大声で叫んだりするのもいいことではありませんね。

 

 

◆① 神社庁に連絡して、自分の産土神様か、氏神様を調べてもらう。
※神社庁は各都道府県に一つずつあります。(くわしくはこちら
日本で生まれた場合、産土神様を知りたければ、ご出身地の神社庁さんへ、今住んでいるところの氏神様を知りたければ、その都道府県の神社庁さんへ伺うのが一つの方法です。ただ、神社庁さんでも確実に「ここです。」という情報ではない場合があります。その場合は、おそらくという可能性になりますが、候補を出していただいた神社の宮司さんに尋ねてみてはいかがでしょうか。また、家の近くに神社があるからといって、そこが住んでいる場所の氏神様とは限らないのでそこを留意しておきましょう。

※神社庁さんもお忙しいのでなるべく簡潔に自分の氏神様や産土神様を伺い、メモ帳などは忘れずに準備しておきましょう・・・。

 

 

 

◆② 参拝する時間帯は、なるべく朝か昼のうちに。

夜の神社参拝は一部の神社を除いて、16時以降はなるべく控えること。神様もお休みになっているからです。行って良い神社は夜を担当する神様がいるところ。こちらも各神社の宮司さんなどに確認が必要ですね。もちろん、門がしまっているのであれば入ってはいけません。

 

 

 

◆③ 正門の鳥居をくぐって神社に入る。

鳥居の中は結果(神域)なので、鳥居をくぐる前に一礼して入る。

また中心を歩くのも神様が通る道なので左右どちらかによって歩きましょう。

 

 

◆④ 手水舎で、両手と口をゆすいで浄化する。

たまにお水がでていない手水舎(手水口)があります。(※特にこのところ感染防止対策などで)

その場合は水の入ったペットボトルなどを持参し、清めましょう。

右手で柄杓をもち、まず左手を洗います。柄杓を左手に持ちかえ、右手を洗います。

また左手に持ち替え今度は手のひらで水を受け、口をすすぎます。(※現在は口をすすがない場所も増えています。)

そのあとは柄杓を縦にし、柄杓のもち手部分を洗います。

 

◆⑤ 参拝するときも、正面に立たず、左右どちらかに一歩移動して参拝する。

参道をあるくとき同様、神様の通り道です。

 

 

 

◆⑥ お賽銭を入れる。

語呂合わせでいろいろ考えて、お賽銭を決める方がいらっしゃいますが、基本的には5円が好ましいです。

 

 

 

◆⑦ 鈴や鐘を鳴らして、合図を送る。

乱暴に扱わないようにしましょう。

 

 

 

◆⑧ ニ礼二拍手一礼 をする。

  • 前に進み、背中が平らになるまで二度深々と頭を下げる。
  • 胸の高さで拍手を二度打ち、打つときの右手は少し引く。(下にずらす。)
  • 両手の高さを合わせ、自分の住所、氏名と「本日のご挨拶に来ました。今日も一日よろしくお願いします。」と伝える。お願いごとをしたり、感謝の気持ちを伝えましょう。ここで大事なのが、必ず住所と名前、そして感謝を伝えることです。
  • もう一度深く頭をさげる。
    ※参拝場所からさがるときは、すぐにくるりと背をむけるのではなく、1,2歩下がってから(後ろがつまっていなければ)その場を退きます。

 

◎形式的になりがちですが、これが作法です。参拝している気持ち、心持ちも大事なので多少間違えたとしてもあまり気にしすぎないように。

 

◆⑨ 参拝後時間があれば、ゆっくりとできるところを探し、境内でその土地のエネルギーを感じる。また、御神木があれば、触れてみる。
  ※触ってはいけないものもあるので確認が必要。柵があるものは基本的には触れてはいけないものです。

 

 

◆⑩ 21日参りの最終日には、1つだけ「願掛け」ができる。

もちろんその願いは、誰かの不幸を願うものや、自分だけが幸せになるような願いはNG。また、願い事をする場合は、希望だけでなく、そうなるよう力を貸してくださいといった言葉がよいでしょう。21日参りで禊をして、「願いが叶うエネルギー」が引き寄せられ、結婚できた!というような報告もあるそうです。また、願いが叶った後は、「御礼参り」※を必ずしましょう。

 

朝の時間を30分だけ余分にとって、出かける前にお参りをしていく習慣をうまくつくれるといいですね。

どんなに忙しくても、1日に1回、その瞬間だけ、自分自身を省みる時間を作る、そのこと自体が、実は開運体質への大きな一歩になるのかもしれません。

 

※「御礼参り」についてはこちらから⇒⇒「御礼参り」とは??

 

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