「御礼参り(お礼参り)」
神様が私たちの願いを聞いてくださったことに、感謝することを「御礼参り(お礼参り)」と言います。
神社仏閣に参拝して様々な願い事を祈願しますよね。
合格祈願、縁結び、厄除け、病気平癒、または「苦しいときの神頼み」として神様にお祈りすることがあるかも知れません。ところがいったん事が済んでしまうと、その必死だった気持ちはどこかに消えていってしまいませんか。
願いが成就したら、再び神社へ参拝に訪れ、神様に報告と感謝の気持ちをお伝えしましょう。
ありがとうのご挨拶がありますが、それと同じです。
人間関係でもお礼をしますよね?
◆感謝の気持ちを伝える
お世話になったのなら感謝の気持ちを伝えることはあたりまえのことです。
また、「これからも頑張ります」と決心することも自分にとって大切なことではないでしょうか。
願いが叶ったか叶わなかったに関わらず、神様があなたの話を聞いてくださったことへの感謝の気持ちで参拝するのです。相手が人間であっても、神様であっても、お世話になった方に敬意を払い、礼節を尽くすのは大事です。あなたは多くの人たちに支えられ、さらにみえない存在にも支えてられています。そのことを意識して、自分の道を精進していきましょう。
◆お礼参りのマナー
祈願をして結果が出たら、なるべく早くその神社を訪れます。
気持ちが薄れてしまわないためにも、あまり間を空けないようにしたいもの。
祈願した際、お守りやお札をいただいたのなら、願いが成就した後にそれらのお守りやお札を神社にお返しすることも忘れずに。
神社によっては、御礼祈祷としてご祈祷※①をしてくださるところもあります。
※①ご祈祷:昇殿のうえ神前にて神職の方から神様に御礼(祝詞)を伝えていただくものです。
たいていは初穂料を納めます。
お金やお酒(清酒)を納めるのが一般的です。
お金は封筒に「初穂料」「御礼」としたため、社務所の方に渡します。
もちろん賽銭箱に直接いれても良いでしょう。※②
お酒でしたら、酒屋さんで相談すると、奉納と書いたのし紙をつけてくれます。
礼の本字は「禮」で祭壇に上げたお供え物が豊かである様子をあらわしています。
お供え物は神々や先祖を敬う気持ちを表現したものですから、心を込めた物を捧げることが礼の本質なのです。
※②少額であれば賽銭箱へ。まとまった額(三千円〜)であれば社務所の方に渡した方が良いと思います。
◆おわりに
神社ではたいてい御神体として鏡が置かれています。
鏡は自分自身を映すもの。
祈願し心を決め、努力してやり遂げた自分自身に感謝する。
この一連の流れは自己肯定感を強め、自分を大切にする気持ちに繋がっていきます。
ですから、神様にお礼をすることはあなた自身にとっても大事なことなのです。
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