【KOKOri..流 バランシング・タロット~カップの6】

こんにちは、フォーチュンセラピストKOKOri.です。

 

 2016年の幕開け、最初のコラムは山羊座で新月のタイミングになりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか? 今年も当コラムをタロットへの興味、その世界観を深める一助として楽しんでいただけたら、書き手としてはこっそり小躍りしちゃうくらいうれしいです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、山羊座といえば自然界のエレメントにおいては小アルカナカードのエレメントは「」に属しています。水は地にしみこんでいく性質があり、地は水によって肥沃になる。このように相性は悪くないので、このタイミングでお伝えできるということは原稿もスラスラ仕上がるということでしょう(笑)。一方、数字の「6」と関わるとどうなるのか? そのあたりは引き続き、どうぞご一緒に。

 

ところで、「バランシング・メソッド」ってなに? >>> 初回コラムはこちら。

カップの6 

<カップの6>

 過去の思い出が楽しく美しいものばかりとは限りませんが、良い思い出ほどどこか脚色されていると考えておいたほうがいいかもしれません。そうしたほうが記憶を未来に向かうときのチカラに変換し、蓄えやすいという性質を、人間は持っていますから。「6」という数字のエネルギーもまた、カバラ数秘術において平和や美や安定を示します。未来に向かうためのチカラになり得る記憶は平和や美、安定に根ざしたものであれば理想的なのでしょう。

 

 カップの<6>の絵柄を見ると子どもたちが向かい合い、大きい子が聖杯に差した花を小さな子に手渡しています。慈しまれ、守られ、大好きな人たちに囲まれなんの不安もなく過ごしていた頃の思い出の象徴。カードには幼い頃の「懐かしくあたたかい記憶」が描かれています。

 

  このカードが正位置で出ると、過去の思い出や幼なじみ、家族との絆を取り戻すことで光が見えてくること、原点や足元を見直すことで未来が開けてくることを教えてくれます。また、可能性の塊である子どもの頃に帰り、素直になって柔らかく温かい感情のギフトを受け入れることで現状を変えていくきっかけを取り戻せると示している場合があります。

 

 では逆位置で出るとどうなるのでしょう?

 (バランシング・メソッドでは、このカードが出たとき過剰と見るか不足と見るかは、隣り合ったカードや周囲のカードとの組み合わせを参考にして判断していきます)

 

 カップの6 

【バランシング・メソッド/過剰

 「昔は勉強しなくても学年でいつもトップクラスだった」「部活やサークル時代は人気もあってキラキラ輝いてたなあ」「社会人になりたてのあの頃がモテキだったわ」今の自分を凡人や負け犬のように感じる時ほど、昔の自慢話が飛び出すクセが治らない。あるいは育った家が大好きすぎて、しかも日常生活は家族に甘えっぱなし。いい大人になっても自立できない。そんな状態です。

 

 

 

バランシングタロットからのひと言

 現状に不満があって打開したい、という思いがあるなら、過去の記憶にしがみつくのは悲しいくらい遠回りです。愛された記憶は人を強くしますが、甘やかされ、過保護な状態だったのであればその軸はかえって弱くなるもの。また、過去の輝かしい栄光は大人が用意してくれた環境が適切だっただけで、自分がイチから勝ち取ったものではないかもしれませんよね。思い出に浸るとき、それが未来へのチカラになっているかどうか確かめましょう。現状と向き合うことを避ける道具にしていては、限られた人生の時間がもったいないですよね。

 

 

 

【バランシング・メソッド/不足

 「家族とうまくいかず、そのせいで友人もなかなかできず寂しい毎日だけどやり過ごしてる」「いじめられた辛い記憶は封印して、気に入らない人を見たら、今はむしろいじめてる」「ゼッタイ許せないヤツがいて、そいつと少しでも似た人は排斥。結局は将来トクになりそうな人とだけ付き合ってる」などなど。過去をまっすぐ見ることなく、とにかく今も未来も自分にとって都合が良ければそれでよし、という状態です。

 

 

バランシングタロットからのひと言

 現状を受け入れたり、未来志向なのはまったく悪くないし、むしろ人生を切り開くには大切な姿勢です。しかし、その方法が単なる妥協や復讐心、やみくもに引っ張ってきた人の意見や模倣、損得勘定だけでは、成功も成長もなく、目標のハードルは越えられません。 ときには勇気をもって自らの歴史、その原点を振り返る勇気を持つことによって、明るい健やかな日々を手にすることができるというもの。むしろそのことによって、過去のこだわりから完全に抜け出せるという、軽やかな人生に欠かせない貴重なギフトも受け取れますよ。

 

 

 

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KOKOri.2.2