来たる2026年、私たちは「丙午(ひのえうま)」の年を迎えます。算命学において、この干支が持つエネルギーは60干支の中でも特に強大であり、社会全体に大きな変化をもたらすことが予想されます。
「丙」(ひのえ)は太陽、すなわち陽の極みの火。
「午」(うま)もまた真夏の火を意味します。火が二重に重なるこの年は、熱と光に満ちた、極めてエネルギッシュな一年となるでしょう。
◇迷信の「影」を越えて
─ 過去の“丙午の年”に学ぶ時代の転換点 ─
「丙午」と聞いて思い浮かべるのは、おそらく過去にこの干支が巡った年、特に1906年(明治39年)と1966年(昭和41年)に起こった特異な現象です。
この両年、日本では「丙午生まれの女性は気が強く、夫の人生に災いをもたらす」という根拠のない迷信が強く信じられ、結果的に全国の出生数が大幅に低下するという社会現象が起こりました。特に1966年は、統計上も極めて異例な落ち込みを記録しています。
しかし、算命学は運命の良し悪しを説くものではありません。
干支は、その年ごとの「時代の気質」を表し、私たちがどう生きるべきかを示す「道しるべ」でもあります。2026年の「丙午」という年が私たちに与える影響は、
「強すぎるほどのエネルギーや情熱を、どこに向けるか」という問いなのです。
◇2026年を動かす3つの炎の力
1. 停滞を打ち破る「猛進の力」
火は上昇し、一気に燃え広がる性質を持ちます。これは、長らく続いている問題や、個人が抱える「やりたいけれど踏み出せなかったこと」を一気に前進させる力となります。
社会全体に活力がみなぎり、改革や新しい試みが猛烈なスピードで進むでしょう。「考えるより行動する」ことが、幸運を引き寄せる一年になりそうです。
2. 隠し事が許されない「真実の光」
「丙」の太陽は、地球上のすべてを等しく照らします。このため、不正や隠蔽、曖昧な立場は容赦なく照らし出され、企業も個人も、ごまかしのきかない「本物」だけが選ばれる時代へと加速します。自分の心に偽りなく、誠実であることこそが、最強の盾となるでしょう。
3. 個性と表現の「華やかさ」
火は人目を惹きつけ、熱狂を生み出します。芸能、芸術、エンターテイメントといった「自己表現」や「華やかさ」に関わる分野が特に盛り上がりを見せるでしょう。誰もが自分らしさを表現し、その個性が評価されやすい時代となるはず。内に秘めた才能を爆発させるチャンスが巡ってくると言えそうです。
◇2026年に意識すること
2026年この強力な「火」を、野心的な目標や創造的な活動に向けていくと良いでしょう。しかし、火には「燃え尽きる」「暴走する」「周りを焦がす」という側面もあります。勢いに任せて周りの意見を聞かず自分勝手に行動してしまったり、感情を爆発させたりすることは、人間関係や計画を破壊しかねません。
太陽のエネルギーを受け入れつつも、その光が強すぎると感じるときは、一歩引いて冷静さを保つことが大切です。
それこそが、2026年「丙午」のエネルギーを乗りこなし、大いなる飛躍を遂げるための、最も重要な鍵となるでしょう。












