前回は、華やかな魅力を持つ「天恍星」（てんこうせい）について解説しました。今回は、社会に飛び出す「青年の時代」を象徴する「天南星（てんなんせい）」の、溢れるエネルギーと強い反骨精神に迫ります。

◇「天南星」ってどんな星？

天南星は、十二大従星（じゅうにだいじゅうせい）の中でもエネルギーが非常に強い星です。これは、自分の力を信じて社会の荒波に飛び込んでいく「青年」の状態を表しています。怖いもの知らずで目標に向かって一直線に進む、「猪突猛進」なエネルギーが特徴です。周りとの協調は少し苦手ですが、新しい組織や変化の激しい今の時代においては、その強い行動力でリーダーとして活躍します。

◇「天南星」の人はどんな性格の持ち主？

天南星を持つ人は、その強いエネルギーと若々しさから、以下のような性格を持つ傾向があります。

熱い情熱と圧倒的な行動力：

理想や目標ができると、計画性よりも実行力を重視し、すぐに突き進みます。その勢いは周りを驚かせるほどで、集団の中で「矢面に立つリーダー」となりやすいです。

反骨精神と強い批判力：

自分の考えに合わないことや、理不尽な組織のルールに対して強く反発します。白黒ハッキリさせるのが好きで、遠回しな言い方はせず、ストレートな物言いになることが多いです。

一本気で不器用：

裏表のないさっぱりした性格で、嘘やごまかしを嫌います。そのため、まわりくどい駆け引きや根回しは苦手で、不器用に見えることがあります。

失敗を恐れず挑戦する、タフなチャレンジャー：

目標達成への意識が高すぎるあまり、周囲が追いつけないほどのスピードで突き進んでしまうことがあります。時に計画の見通しが甘くなることもありますが、その失敗経験を通じて、着実に現実的な力を身につけていきます。

◇「天南星」の人の恋愛傾向は？

恋愛でもその情熱と一本気な性質が強く出ます。

追う恋愛が好き：

好きなら好きとストレートに告白する、情熱的なアプローチを好みます。積極的に近づいてくる異性には、かえって興味を失いがちです。

ハードルが高いほど燃える：

簡単には手に入らない相手に闘志を燃やし、一度振られても何度もアタックし直す粘り強さがあります。

弱さに弱い一面も：

一本気で不器用な反面、自分がいなければダメそうな相手や、同情心を掻き立てる相手には優しく接し、守ってあげたいという気持ちが強いです。

◇「天南星」の人の仕事運・向いている仕事は？

「強いエネルギー」と「開拓精神」を活かせる、最前線の仕事が適職です。

新規事業・動乱期の仕事：

安定した組織よりも、新しいプロジェクトの立ち上げ、会社の創生期、変化の激しい業界など、ゼロから何かを生み出す環境で真価を発揮します。

専門的な論争・発言力が求められる仕事：

批判力と弁舌に優れているため、弁護士、マスコミ、ジャーナリスト、政治家など、自分の意見を強く打ち出す仕事に向いています。

行動力が求められる仕事：

営業職やスポーツ関係、経営コンサルタントなど、自ら動き、目標を達成していく仕事で成功を収めます。

◇人生における「天南星」の影響（場所別）

天南星が人体図のどこにあるかで、その性質が現れる人生の時期が変わります。

◎初年期（0歳～22歳頃）

子どもの頃から強いエネルギーの持ち主。 自分の考えをしっかり持ち、納得できないことには正直に意見を伝えます。 その真っ直ぐさがゆえに、大人の目には少し反発的に映ることもありますが、将来の行動力の源となります。

◎中年期（23～60歳頃）

トップを目指して突っ走る。社会に出て強い行動力で道を切り開きますが、妥協をしないため敵を作りやすい面も。組織のトップやリーダーを強く目指します。

◎晩年期（60歳頃～）

年をかさねても現役で活躍。肉体的・精神的な衰えを感じさせず、いつまでも若々しく活動します。若者と違和感なく付き合えますが、説教や批判は控えることが大切です。

◇天南星が2つある人は？

天南星が2つ以上ある場合、そのエネルギーは制御が難しいほど強くなります。非常に自我が強くなり、周りと衝突することが増えます。しかし、その強大なエネルギーを目標達成という一つの方向に集中させることができれば、誰も達成できないような偉業を成し遂げる可能性を秘めています。挫折しても立ち直るタフさが重要です。

天南星を持つあなたは、「熱い情熱と信念で、時代の流れを自ら作り出す開拓者」です。その強いエネルギーは、使い方次第で周りを巻き込み、社会を変える力となります。謙虚さや周りとの調和を少し意識するだけで、あなたの持つ才能はさらに輝きを増すでしょう✨