数ある記事の中よりお目にかかれまして誠にありがとうございます。
紫微斗数占術師の天住 糸巫(あまずみ いとふ)と申します。
2024年1月1日に能登半島地震がありました。北陸に帰省していた私の実家も大きく揺れました。幸い家は無事でしたが、余震が続くなか生活する恐怖を知りました。お風呂やトイレ、眠っている時でも揺れが来たら「外に逃げるか2階に逃げるか、その前にストーブを消す…!」等、心が休まらない日々を過ごしました。被災された方や震源地に近い方たちが1日も早く心穏やかに過ごせるよう祈っております。
前置きが長くなりましたが、2024年は波乱に満ちた年明けだという印象を抱いた方も多いかと思います。
しかし、紫微斗数で見ると、2024年の1月1日は、まだ2023年(癸卯 みずのと う)の範囲となります。2024年の年回りとなるのは、2月10日からです。ここから甲辰(きのえ たつ)年が始まります。
甲は、10干(じゅっかん)のなかでは最初にくる干支(かんし)となります。甲子園が、(きのえ ね)という干支と十二支のそれぞれの始まりが重なることから縁起が良いと名付けられている話は有名かと思いますが、甲だけでも「始まり」を意味します。
「辰」は、五行では「土」となります。十二支で「土」に属するものは4種類もあり、全体の3分の1を占めるのですが、その中でも最も強い力を持ちます。辰年に就職·進学をするのは吉とされており、甲辰年は、新しいことに挑戦し、大きなことを成し遂げやすい年と言われています。
欽天四化派紫微斗数でみていきましょう。
明るい作用をする化禄(かろく)は、廉貞(れんてい)星、権力を表す化権(かけん)は破軍(はぐん)、試験などを表す化科(かか)は武曲(ぶごく)、囚われる意味を持つ化忌(かき)は太陽につきます。
太陽は、男星ですので、男性を表します。太陽というのは絶対的な権力を誇る存在です。しかし、今年はそのことに「囚われる」と、良くないと出ています。
そして、今年権力を表す星は女星の破軍です。破軍は、心に決めた戦いは絶対に引かない強い意志を持っていますので、絶対的な権力を持つ…特に男性と、強い意志を持った女性の戦いは長引いたのち、女性の方にやや軍配が上がるように見受けられます。昨今を賑わせている芸能界のニュースは、氷山の一角なのかもしれませんね。
今まで「当たり前」のように感じていた「権力」や「役職」、世間からの「評判」などがガラッと変わるような流れが来ていることが大きく関係していそうです。
廉貞は、好き嫌いの激しい星です。抜群の集中力と不屈の精神を持つため、今年は好きなことに力を入れるのに最適な年となるでしょう。この運気を最大限に利用するためには、「やりたくないこと」を徹底してカットしていく姿勢も必要となります。もちろん、仕事など「やらなければいけないこと」は別として、自由時間にまで「やりたくないこと」について考え続けることや、ダラダラと時間を過ごしてしまうことが無いようにしましょう。
武曲は「財」を表す星で、「金」の性質を持ちます。化忌は病気を意味する星でもあるため、この組み合わせとなると「呼吸器」が気になります。現在、既に花粉が飛んでいるような症状が多くの人に出ているようですが、2月10日以降、特に顕著となるのではないかと予想されます。「咳、鼻水、痒み」が強く出る可能性が高く、それらは「乾燥」が原因だと考えられます。花粉症の対策も例年より早めに行うと良いでしょう。
肺を潤す作用のある、白菜、桃、黒糖を取り入れることで緩和されます。特にデザートは杏仁豆腐がお薦めです。
以上となります。
この中で少しでも皆様の良き運を呼び寄せるヒントがありましたら幸いです。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。