【算命学】あなたを守ってくれているご先祖様はどんな方?  ~ 伴星(ばんせい)に見る家系のテーマ ~

 

算命学(さんめいがく)は、約4,000年前に古代中国で生まれた、生年月日を基にその人の「宿命」(持って生まれた役割や運命)を読み解く学問です。

 

前回まで、私たちはあなたの「性格」や「才能」といった目に見える部分を示す十大主星(じゅうだいしゅせい)について解説してきました。

詳しくはこちら:算命学まとめ十大主星コラム

 

 

しかし、算命学の命式には、これとは別に、あなたの宿命を裏側から支える非常に重要な星があります。

それが「伴星(ばんせい)」と呼ばれる特別な星です。

※下記命式表の左上の〇の位置に入る星です。

 

この伴星は一般的に「あなたを守ってくれているご先祖様の星」、あるいは「家系からの恩恵やテーマ」として読み解くことができます。

 

 

◇ご先祖様からの恩恵とサポート

伴星は、【恩徳(おんとく)】、つまり家系やご先祖様から受け継いだエネルギーを表します。

 

  • これは、ご先祖様が生前に積んだ善行や徳が、あなたを物質的・精神的に守る力として作用するものです。
  • このエネルギーは、あなたの努力とは無関係に与えられており、人生の困難や危機に直面した際、予期せぬ形で助けが入る現象として現れることがあります。

 

 

◇人生を好転させる「苦手な宿題」

 

伴星のもう一つの重要な側面は、「あなたが意識的に努力すべき課題」を示すことです。

実はこの伴星が示す性質は、多くの場合、あなた自身の性格や才能とは真逆で、普段あなたが苦手意識を持ったり、つい避けてしまったりするテーマであることが多いのです。

 

例えば、行動力があり、せっかちな車騎星(しゃきせい)を主星に持つ人が、
伴星に「堅実さの星」である司禄星(しろくせい)を持っていたら、

「もっと落ち着いて、コツコツと物事を積み重ねることも意識しなさい」
というメッセージになります。

 

流派によっては、この伴星の部分が空白になる場合もあります。
それは「意識し過ぎたり頼りすぎたりすると、かえって恩恵を受けにくくなる」とされているためです。

 

 

◇伴星(ばんせい)と十大主星(じゅうだいしゅせい)

 

伴星には、十大主星(貫索星、石門星、鳳閣星、調舒星、禄存星、司禄星、車騎星、牽牛星、龍高星、玉堂星)のいずれかが入ります。
その星の特性が「ご先祖様からのメッセージ」となります。

 

貫索星 「守り抜く力」:頑固なまでにマイペースに、大切なものを守り通すこと。
石門星 🤝 「和合の精神」:多くの人と出会い、チームワークと人間関係を大切にすること。
鳳閣星 🕊️ 「自然体の魅力」:おおらかさを忘れず、のんびりと遊び心を活かすこと。
調舒星 🎨 「感性の表現」:繊細な心で感じたことを、芸術や言葉で美しく表現すること。
禄存星 💖 「奉仕の愛」:見返りを求めず、誰に対しても惜しみなく愛情を注ぐこと。
司禄星 🏡 「堅実な土台」:コツコツと地道に努力を積み重ね、確かな安定を築くこと。
車騎星 🚀 「行動力と身軽さ」:迷わず、積極的に動き、素早い行動を心がけること。
牽牛星 👑 「責任と誇り」:プライドを持ち、組織や人を責任感を持ってサポートすること。
龍高星 🌍 「未知への探究」:型にはまらず、常に新しいことへの好奇心を持って学ぶこと。
玉堂星 📚 「伝統の継承」:学問や文化に注力し、大切な知識を受け継ぎ、教え導くこと。

 

もし、あなたの中心星(性格・才能)と伴星(先祖からのメッセージ)が同じ場合、それは宿命とご先祖様の願いが一致していることを示します。

あなたは生まれ持った本来の自分を最大限に発揮することで、最も自然な形でご先祖様からの恩恵を受け、使命を全うできる人と解釈することができます。

 

あなたの人生のテーマやご先祖様からのメッセージを受け取ることこそが、供養にも繋がります。
それはあなた自身の人生の流れを、より強く、安定したものへと導いてくれるでしょう。

 

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