春は伸びやかで輝く生命力を感じる季節。
春分からエネルギーが変わり、「これから」へ期待に胸が膨らんできます。
4月19日の新月は牡羊座の新月。
牡羊座は12星座で一番初めの星座。
どちらも、スタートのエネルギーです。
新学期、年度が改まるこの季節、願いを言葉に出してみる。
言葉を発することで、バイブレーションを生み出し、「こと」のきっかけを生み出しましょう!
事任八幡宮は、言霊の神様をお祀りする神社です。
掛川の、のどかな場所にある神社ですが、清少納言「枕草子」にも書かれ、平安時代の古からも、その名は都にまで伝わっていたようです。
ご祭神は己等乃麻知比売命(ことのまちひめのみこと)。
「こと」とは「事」「言」、「まち」とは「真知」のことでもあり、真(まこと)の道を示し、言の葉で事を取り結ぶ働きを持たれる神とされています。
悠々と枝を伸ばす楠の大木や大杉のご神木のある境内は、ゆるやかで気持ちのいいエネルギーに溢れています。
境内の樹木に触れていると、大らかに伸び行く、そんなエネルギーを感じます。
言霊を発して、お願い事をするなら、必ず訪れたいのは奥社。
道を挟んで向かい側の「本宮山」には、奥宮(本宮)があり、言葉を形にしてくれる神様が鎮座していらっしゃいます。
本宮山の山道の参道を登ることおよそ10分、お山の森の中にひっそりと「言霊の社」が現れます。
お社の下には白い石が敷き詰められおり、こう書かれています。
「最初の石は神様のため、ふたつめの石はみんなのため。みっつめは自分のために、磨きます。」
「あなたの言の葉で神様とつながってください。神様は、事で真の道をお示しくださいます。」
「神様にお喜びいただき、神様とつながり、あなたの願い事が、神様の御心にかないますように。」
白い石を3つ選んで白い紙で(拭く=福とをかけて)ふきます。
石を磨くときにふと、これは玉(たましい)磨きなのだなと感じました。
磨いて願うこと、そのときには、心からの願いになっているはずです。
そして、願いを声に出すことで、そこから確実に振動を生み出します。
この場所を取材しているとき、こんなことがありました。
私たちの目の前にカモシカが現れたのです。
願いを言葉にして、「見守られてるし、なんか行ける気がするぞ!」と思ったとき、神使いさんが現れてくれるなんて、御心に通じたようで嬉しくなります。
本宮山の中にいると、真の道を表す神様のエネルギーに共振し、素直な自分の願いに気づきます。
自分から放たれた願いの言葉の振動(言霊)は、言葉を形にしてくださる神様の働きで、あるとき「こと」を成すでしょう。
言の葉は言霊、エネルギーを持っています。
願いを言葉にする。発動の春。
発することから、始めてみませんか?